第9回 猪木正道研究会の報告

投稿日時: 05/03 editor5

9 回 猪木正道研究会の報告

9 回猪木正道研究会は、平成 30 9 18 日(火)午後 3 30 分から午後 7 30 分の間、報告者に北岡伸一国際協力機構( JICA )理事長および猪木正道先生が青山学院大学国際政治学部教授時代の教え子である可部谷 徹、橋本啓一の両氏をお迎えして、慶應義塾大学三田キャンパス、南校舎 7 階「 475 」番教室において実施しました。

 

プログラム

・挨 拶    NPO 法人猪木正道賞基金理事長・日本防衛学会会長  五百旗頭 

 

・報告1  猪木先生の思い出―青山学院大学時代の猪木正道教授―」

 国際政治経済学部・猪木ゼミ卒業生  可部谷 

  青山学院校友会常任委員  橋本 啓一

 

・報告2 「猪木正道先生と読売憲法問題調査会」

                    国際協力機構( JICA )理事長  北岡 伸一

 

9 回猪木正道研究会は、恒例の五百旗頭 眞猪木正道賞基金理事長の挨拶のあと、可部谷 徹、橋本啓一両講師による報告1「猪木先生の思い出―青山学院大学時代の猪木正道教授―」が行われました。

猪木正道先生は、昭和 53 7 月に防衛大学校長を辞められ、自ら設立された平和・安全保障研究所理事長に就任され、引き続き安全保障問題の研究に取り組まれておりましたが、その 4 年後に、青山学院大学に国際政治経済学部が創設されることになり、当時青山学院大学の学長、理事長を兼任していた大木金次郎院長から、国際政治経済学の教授への就任依頼により、その後 8 年間ほど青山学院大学で教鞭をとられています。この間の猪木先生の余り知られていない教授時代の人間味あふれるエピソードを含む数々の興味ある報告がお二人からありました。

 

次に、メインスピーカーである北岡伸一国際協力機構理事長が報告2「猪木正道先生と読売憲法問題調査会」を行いました。

読売新聞社の発意で平成 4 年( 1992 )に発足した「読売憲法問題調査会」で起草委員として参加された北岡理事長は、当時会長を務められた猪木先生との関わりや、調査会における他の委員との間にどのような議論が交わされたかなど、次のような貴重なお話しをされています。

まず、1)憲法問題調査会の設立の背景として、 1989 年に冷戦が終わり、 90 年に湾岸危機、そして 91 年に湾岸戦争が勃発したという時期で、憲法改正論が非常に高まっていたこと、続いて2)調査会にはどのようなメンバーが参加されていたか、3)どのような議論がなされたか、4)まとめられた提言は、 a. 憲法の前文は変えない、 b. 9条 1 項は改正しない、 c. 9条 2 項はいずれ修正すべしというもの、5)それを実現するまでの間は、「安全保障基本法」を作り対処すべきであるとするものであった、と。

講師は結びで、その後読売新聞社は、第二次、第三次提言を出すことになったが、「何でこの路線でやらなかったのか。目につく改正案が欲しかったのだと思うが、これをもっと全力でやって、早く安全保障基本法を通してくれればよかったのに」と述懐されていました。


北岡 講師 可部谷  講師 橋本 講師

 

 

今年の夏は異常気象続きであったが、この日は天候にもめぐまれ、一般の方が多数参加して質疑応答も行われ、盛会な研究会となりました。

 


研究会終了後、講師を囲み、三田キャンパス近傍の居酒屋で懇親会を行いました。